大腰筋を鍛えるトレーニングチェアです
大腰筋は、背骨から太ももの付け根へと伸びる筋肉で、太ももを上げたり、背骨の自然なS字の湾曲を支え、お尻の筋肉を引き上げます。
この大腰筋は体の深部にあるため、鍛えることが難しい筋肉です。
「つどい」は、負荷にスプリング(バネ)を使い、椅子に座った状態から脚を垂直に上げるときに負荷をかけることで、高齢者でも簡単に大腰筋を鍛えることができます。
1度に10回程度の運動を1日に3セット行うだけで、歩行や立ち上がり動作が楽になります。
大腰筋の3つの働き
①背骨を引っ張る
背骨を内側に引っ張り、自然なS字型に保ちます。それによって、お腹や腰、お尻の筋肉を働かせて、引き上げを助けます。
また、交換神経の働きをスムーズにする働きもあります。
②太ももを上げる
股関節を屈曲させて、太ももを引き上げる働きをします。
③骨盤を支える
骨盤を、骨盤の表面から始まる腸骨筋と連動して、少し前傾した位置で支えます。また、腹筋や背筋を働かせ、お尻の筋肉を引き上げてくれます。
大腰筋が衰えると、脚を上げて、さっそうとした姿勢で歩けなくなってしまいます。つまづきやすく、転びやすくなります。
普通の椅子として使用できます
「つどい」は、シンプルなデザインでお部屋のインテリアともマッチします。トレーニングをしていないときは、普通の椅子として利用できます。また、和歌山大学システム工学部人間工学研究室の方と共同研究を行い、多くの被験者に協力していただき、たいへん座り心地のよい椅子になっています。
トレーニングするときは、座った状態から座面下のトレーニング部を取り出して、トレーニングをすることができるため、車いすを利用されているような方でもトレーニングができます。
トレーニングの方法
「つどい」は、椅子に座った状態から、簡単にトレーニングを行うことができます。
準備
①脚当てパッドをもち、椅子の下に収納されている運動アームを、ゆっくりと引き出します。カチッと音するところで止めます。
②運動アームを持ち上げて、片脚から順番に脚当てパッドの下に脚を入れます。
③両脚を、脚当てパッドの下に入れれば、準備完了です。
トレーニング
①背中を背もたれにしっかりと固定し、両手は肘掛けに軽くおきます。
②両脚は、脚当てパッドの下に入れた状態にします。
③右脚をゆっくりと、地面に対して垂直に脚を上げます。
④次に、左脚をゆっくりと、地面に対して垂直に上げます。
⑤同様の動作を交互に、1度に10回(右脚10回、左脚10回)程度行います。
⑥楽にできるようになれば、回数を増やします。