森の音に込めた想い

「木」への想い

和歌山県は古来より「木」の国です。

 和歌山県の林業の発祥は遠く神代の昔、日本書紀の頃までさかのぼり、この頃から和歌山は「木の国」と呼ばれていました。
 神武天皇が大和の橿原に宮殿をお建てになる時、天富尊に命じて殿舎に使用する木材を和歌山から伐採し、また、和歌山の職人をして造営に当たらしめたと当時の古語拾遺に記されています。また、比較的新しいところでは、江戸城の改築や、諸大名の江戸屋敷などの建築、神社仏閣の建立などに数多く和歌山県産の木が使われたといわれています。

大木

 江戸の紀州藩本邸は、和歌山から船積で運搬された木材(紀州材)を使用して増築されたもようであり、この紀州藩本邸は、明治維新直後、現在の皇居が整備される明治21年までの間、赤坂離宮と称して仮皇居とされたものです。
 使われている紀州材(主にスギ・ヒノキ)は数百年の風雪に耐えながらも、現在、姿、形、色つや、目あいなど、優美な特徴を保ちつづけているのが紀州材の特徴です。

ヒノキは日本一

 和歌山県の森林面積は363,514haで県土面積の約4分の3です(森林率全国第6位)。民有林面積は345,970haで森林面積の95.2%を占めています。
 民有林面積の6割がスギやヒノキなどの人工林であり、ヒノキの占める面積は114,594ha(54%)で、全国6位です。また、民有林人工林の蓄積量は、68,335,000m3(全国9位)で、ヒノキの蓄積量は、33,624m3で、全国第1位です。


木材の特性

紀州材の特性

紀州材パンフレット ......和歌山県のHPより

「木」だから....安心感を与えるトレーニング器具!

木材
 介護予防やリハビリでの運動・トレーニングは、安心・安全が第一に優先します。
 スポーツ選手は、既存の鉄製のがっしりしたトレーニングマシンはいかにも力強く、やる気を感じるでしょう!
 しかし、高齢者はどう感じるでしょうか?
 力づよさは、かえって「怪我などしないか」と不安に感じる方も多いでしょう。
 その点、見た目が優しい「木」でできた「森の音」は、まず「安心感」を与えます。

「ながら」トレーニングで....継続!

 従来のトレーニングマシンは、体を鍛えたい人が自ら進んでトレーニングするのには最適であるが、高齢者の介護予防やリハビリでは、必要にせまられてトレーニングをする方が大半であるため、トレーニングが継続する仕掛けが必要であります。
 「森の音」は、気軽に楽しく、隣の方とおしゃべりをしながら、トレーニングができます。高齢者の介護予防やリハビリでは、「~しながら」トレーニングすることは継続する1つの方法として非常に大事なポイントです。
 たとえば、「テレビを見ながらCMの時にトレーニング」「縁側で庭をみながら...」「音楽を聴きながら...」。
 「森の音」は小型軽量椅子型だから、場所を選びません。どこでも簡単に移動でき、トレーニングをしたい場所で、実施することができます。

木でできたトレーニングチェア

 森の音は、紀州ヒノキを材を活用した、高齢者や低体力者の健康づくりや介護予防、高次脳機能障害者のリハビリ用のトレーニング機器です。
 従来の無機質的なトレーニング機器ではなく、和歌山の地域資源である素晴らしいヒノキ材でできた有機的であたたかみのあるトレーニングチェアで、あまり運動や筋力トレーニングが好きでない方に運動を楽しんでもらいたい!そして高齢者が元気になってもらいたい!という想いでつくりました。
木でできた「なごみ」
ページの先頭に戻る