社長インタビュー

高齢者の介護予防やリハビリに役立つ、新しい概念の「森の音シリーズ」を世に送り出した前氏。「自然」と「科学」を核にコンセプトを商品化で確立させるに至ったエピソードをお聞きした。

「企業したかった」のではなく、義務感からの「起業」

「会社を興すつもりはなかったのです。」キッパリ当時の起業のきっかけを話す前氏。起業前は、コンピュータ会社の一員として健康づくり関係のシステムに一生懸命に貢献してきたつもりであったが、パートナーに色々諸事情があり、これは自分で興すしかないと、経営者として自社を進めていく決意をした。

「森の音」は"The Sound of Silence"

「トレーニングチェアである森の音シリーズが、日本のあちこちの施設に複数並び、高齢者の方々がトレーニングされている姿を想像しています。」実際、音はしないけれどそれぞれが森の木のように立ち並び、その森の木が動き出し、心地良い音色が響いてくるようなイメージを「森の音」と名付けたと言う。森の音を頻繁に使っていただき、全国各地からお喜びの声を多くいただきたい。それだけで頑張ってものづくりをしていきたい、と熱く前氏は語る。

日常的な木の温もりを感じるトレーニングチェアを目指す

高齢者の方にとっては、普段スポーツジムに置いてあるトレーニングマシンにはその重厚感から抵抗を感じるようだ。そういった馴染みにくいという観点から、自社の製品は利用者が手軽にできるものを考えた。マシンというより椅子型で、省スペースでも設置できるコンパクトな設計、さらに木製で利用者が木の温かみを感じる製品を思いつき開発することになった。

お客様の声に支えられて、次を産み出す

「森の音」が完成するまで、常に試行錯誤の連続で失敗も重ね苦労がたえなかった。ところが、筋トレマシンを使って頂いたユーザから、「使ってみて良かったよ」「おかげで脚腰が楽になった」などのお褒めの言葉を頂戴した時は、本当に嬉しい、と前氏。

北欧の家具をイメージし、永く使える本当に良いモノを目指す。これまでの枠組みの中にあるものではなく、新しい領域を開発したものと位置付けている。「森の音シリーズは普段の生活シーンで気軽に始められるトレーニング機器であり、新しいカテゴリの製品です。しかも、和歌山特産の紀州材にこだわり、デザイン性も加味して、使っていただいて楽しいもの、やってみたくなるものを目指しています。今は高齢者を対象としていますが、ゆくゆくは、他の年代の方にも使ってもらえるものを作って行きたいですね。」

歳を重ねても自分の脚で歩き、楽しい日々を送っていただくために。

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